一言でいうとモレイラうますぎる。でした。
割と揃った飛び出しから積極的に行ったのはピコチャンブラック。これがハッキリと逃げる姿勢を見せたので周りの馬は引いた感じ。その後ジュタとジーティーアダマン。そしてヴィンセンシオはアッサリと引いて中団後ろから。ここでヴィンセンシオの目は消えました。
800mを過ぎてから少しおいて動いたのはファウストラーゼン。誰もが予想していた通りに捲っていきましたが、その後にスーッとついていったのがアロヒアリイ。確かにあまり中山は合わないため、差していくよりはという判断だったのでしょうか?ここは堪えてほしかったところ。2頭が捲りきる前に先頭は59.3で1000mを通過。まあまあ予想通りのタイムという感じです。
2頭が捲ったこともあり後半1000mから持続的に早い流れに。4角手前でクロワデュノールは横綱相撲を仕掛けました。それを見てサトノシャイニングが動き出し、ミュージアムマイルも激しく手が動いたところから最後の直線。クロワデュノールが抜け出しましたがサトノシャイニングは少々伸びが鈍く、代わりに鋭く伸びたのがミュージアムマイル。あっさりとクロワデュノールを交わして1馬身半抜けたところでゴールイン。2着は先に抜け出したクロワデュノールが堪え、3着は追い込んできたマスカレードボール、4着ジョバンニ、5着サトノシャイニングとなりました。
軸だったサトノシャイニングは5着。外を回り続けたのが響いたでしょうか。クロワデュノールを射程圏に入れるいい位置になりましたが、ダービーでは積極的な気性がどうでるか。
対抗評価のクロワデュノールは2着。先行勢の中では唯一残り、前後半キツイ流れを耐えきったわけですから2歳チャンピオンとしての強さは揺るぎません。ただ人気ほど抜けたモノでもない様子。
一発あるかと期待したアロヒアリイは、まさかファウストラーゼンについていって捲るとは思いませんでした。早い流れになることは予想出来たわけで、弥生賞からすればラストに賭けるレースをしてほしかったのですが。
追記:馬場を考えると最後方の位置では遅すぎるということで捲ったんでしょうね。ただ、ドラゴンブーストとクロワデュノールにちょっと迷惑をかけてしまって、うーん、もうちょいコントロールを効かせてほしかったところです。
ミュージアムマイルは、この流れの中で唯一正しいポジションを取っていたという感じ。モレイラ恐ろしい、モレイラ以外だったらここまで快勝するわけではないと思います。ただ適距離ではないと見られる朝日杯2着から弥生賞は早仕掛けの4着。世代の中では随一の実力馬であることはこれで証明されましたね。モレイラはダービーでは乗りませんので、誰が鞍上になるかも楽しみ。ルメールが空いてそうなので普通にルメールでしょうかね。
マスカレードボールは、中山が苦手ならば最後の直線でなんとかしようという感じのレースで、今回は展開が向いての3着。もともとダービーでは買おうと思っていましたが、かなり人気しそうです。ジョバンニは流石の安定感ですが、これは善戦ホースになりそうだなという予感がヒシヒシとします。総合力の高さではクロワデュノールに譲りますし、持ち味があるわけではないので、今後もG1では勝ち切るのが難しそう。
キングスコールやエリキングは、この結果自体は別に納得という感じですが、果たしてダービーで買えるのか?というのは微妙な感じ。もう少し見どころがほしかったところ。
というわけで、モレイラのうまさに震えましたね。アロヒアリイの捲りが残念でした。天皇賞・春は当てたいところです。
コメント